かるぺでぃえむ。

就職前の人生夏休み謳歌なうな関西人

本⑤ イケアの理念、社内文化が素敵だなーと思った話。

きてますきてます本読みます読みます

carpe-diem.hateblo.jp


今回はこちら。図書館で無印関連の本探しててふと目についたこちらです。


イケアの商品は全世界共通だ。店舗のスタイルも基本的に同じで、北欧らしさ、スウェーデンらしさを守り、イケア流の路線を貫き通しているように見える。それでいて、文化の異なる国々で受け入れられるのはなぜなのかーー。

その秘密は、創業者イングヴァル・カンプラード氏(今も健在で、今年88歳になる)の価値観を反映した企業理念にある。シンプルで明確なヴィジョンと行動指針が働く人々の共感をよび、ビジネス戦略と人事戦略の両輪をスムーズに動かす潤滑油なのである。


プロローグより

いいですよねー理念。 ヴィジョナリーカンパニーって本読みたいと思いつつもう半年以上過ぎそうです。

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則


ということで今回はそこの理念について着目してこの本読みました。
プロローグにある、
はたして企業理念とは、どのようにして「お飾り」から「ビジネス戦略」へと落とし込まれるのだろうか。
という部分、知りたいですよね!


「ライバルはディズニー」という「これまでと違う家具屋」。
イケアは「より快適な毎日を、より多くの方々に」という「企業理念」に基づく「ビジネス理念」を次のように置く。

優れたデザインと機能性を兼ね備えたホームファニシング製品を
幅広く取り揃え、より多くの方々に購入いただいけるよう
できる限り手頃な価格でご提供すること


明快に示すからこそ、社内のすみずみに浸透しているという。

そして人に注目する。1期の新卒ではスーツ着用はやめさせ、スウェーデンカラーのブルー&イエローのなにかを着用すること、レジュメは必要ないということを提示した。

価値観を重視するリクルーティングによって正社員の離職率はわずか2%に抑えているという。これはさまざまなメリットをもたらす。

パートタイマーもフルタイマーと同じく「バリュー」への共感が重要となり、6ヶ月間の「お見合い期間」が過ぎれば、無期雇用となる。



風通しの良い環境。顔の見える職場。だからこそ責任を担うのも、委譲するのもスムーズ。そうやって各自が休める環境に。上の者がまずはお手本になるというところから休むのも率先して行う。権限委譲によって下の者にもチャンスが与えられる。


最後にエピソードから抜き出しを。

イケアでは仲間に子どもができたと聞くと、周囲が「おめでとう!」と祝福する。
妻がおめでたの男性コワーカー(社員・パートの総称)には、「で、いつ、休暇を取るつもり?」とたずねる。

私はこのエピソードに、イケアらしさが集約されているように思う。


「イケアのすごさは制度面の充実よりも、そういう社内文化を形成し、維持し続けていることだ」


ということだそうです。 いやーイケア、いい企業だなーって思うような本でした。

でも同時に、このような制度や文化を持っていることによるマイナス面などの記述があまり出てこなかったので

若干ただの「賞賛本」になってしまっているような危うさも感じました。



ただ、日本企業の「休めない」という問題は結構深刻だと思っているので。

それを打破するための、企業文化・風土・空気作りっていうのはやっぱり大事なのかなと。改めて思わされました。

なぜ「理念」で業績を伸ばせるのか、っていうタイトルの部分にもう少し突っ込んで欲しかったですね〜